Eye-Fiの記憶領域が2GBのままの理由
個人的にはEye-Fiは手放せないアイテムになってるんですが、それでも
- 2GBのSDカードに比べると高すぎる → フツーの人は買わないだろうなぁ
- せめて大容量のモデルを出せばいいのに
と常々思っていました。
が、しかし、これはEye-Fiをストレージとして見ているがゆえの意見であり、Eye-Fiの真価はそこにはないわけで、おかど違いな意見であると今更ながら最近やっと気がついたので、そのことについて書いてみます。
ちょうどEye-Fi創業者Yuval Korenのインタビューが公開され、その中でもインタビュアーが同じような質問をしています。
--日本では、安いところを探せば2GバイトのSDカードは数百円で売られています。それに対して1万円近くするEye-Fiですが、どのようにEye-Fiのよさをアピールしていきますか?
写真を撮るまでの行為としては、いままでのSDカードもわれわれのSD型カードも同じなのですが、撮った後ユーザーにもたらす利便性はまったく違います。
撮った写真がカメラの中に留まってしまうのに対し、カメラから解放されてパソコンに自動的に保存されたり自動的にみんなで共有できたりすることに価値を見出せる人は、それを値段以上の価値だと感じていただけると思っています。
Eye-Fi創立者に聞く--無線LAN内蔵SD型カードの誕生と未来 - CNET Japan
Yuval Korenの回答そのままなんですが、自分の意見も交えてより端的にいうとこうなります:
- Eye-Fiは、あっち側のストレージにシームレスに写真を保存する機能をカメラに追加するためのものである。
- つまり、ストレージとしての機能はあっち側であり、Eye-Fiカード自体には本質的にはストレージは必要ない。
- Eye-Fi自身がもつ記録領域は、あくまで一時的 (写真を撮ってからアップロードするまで) に必要なもの。
- そんな一時領域は 2GB もあれば充分。
あと蛇足ですが、あっち側のストレージのメリットとしては:
- 思い出の詰まった旅行の写真を、ろくにバックアップもとってない不安定なストレージであるSDカードや自分のPCのHDDに保存するのと、失われることがないようにちゃんと対策しているであろうあっち側のストレージに保存するのとではどっちがいいか?
- 写真の枚数も一枚当りのサイズもどんどん増える。手狭になるかもと心配しながら手元にのディスクに保存するくらいなら、容量無制限のあっち側のサービスに保存しちゃったほうがいい。
とかありますね。
結局、何がいいたかったかというと、Eye-Fiを買って
- 2GBのSDカードに無線機能がついたようなもんに1万円も払ってしまった。。。
と思っている人は、
- あっち側に無尽蔵に保存できる拡張カードをたった1万円で買った!
と解釈すれば後悔の念から解放されますよ!ってことです!!!